
ホリエモンによっておそらく本格的に火がついたというか、注目されてきた就職以外の「起業」という選択について、大いなる誤解が跋扈しているので警鐘の意味を込め、どちらかというと学生向けへの忠告なのでしょうか。実際に起業したいと考えている人にとっては不愉快きわまりないネガティブなものになっていますが、これがおそらく日本における現状の真実。起業したいと思っていない人でも、心の片隅にとどめておけば必ず役に立つはずです。あるいは新興企業へ投資する際の判断指標として役立つかも。
■ブルーオーシャンなんてどこにもない
1.「ブルーオーシャン」というのは、2005年に話題になった考え方。競合他社とコスト削減や差異化などで戦う既存市場を血みどろの「レッドオーシャン」とし、そうではなく競争自体を無意味なものにする未開拓市場「ブルーオーシャン」を創造すれば過剰な競争に晒されずに企業は繁栄できる、というもの。ブルーオーシャンなんてどこにもないから、レッドオーシャンでも生き残るだけの計画性と戦略性、そして現実の変化する社会状況に合わせて変えていく柔軟性を兼ね備えることができるように努力する。
■それはロングテールではなくてただのニッチ市場
2.ロングテールではなくてただのニッチ市場狙いにならないようにするため、利益を最大に出す行為と利益の出ない行為から利益を出す、あるいはコストを最小限に抑える行為を念頭に置く。
■その会社は何年続くのか?
3.自分の会社は何年続くのかを考え、最低でも100年間は続けられるように覚悟してマスタープランを練ること。これによって軸のずれない選択が可能となる。
■お前が死ねばその会社は終わる
4.自分が死ねば会社がつぶれるような状態から早く脱却するためには何をすればいいのかを考えること。たったひとりで起業しないこと。必ず社員は必要になる。そもそも起業する際に誰もあなたの考えに賛同せず、社員になってくれる人が一人もいないのであればそのプランは既に失敗です。
■代表取締役とCEOと社長は違う
5.代表取締役とCEOと社長は違う人間にそれぞれすべきだが、不可能であるならば自分の得意な領域と不得意な領域を明確にし、不得意領域はその領域が得意な人に任せること。自分の体はたった一つで、1日は24時間しかないのだから。
■足し算と引き算ができるかできないか
6.足し算と引き算を恐れないこと。計算に必要な実際の数値を根気よく集めて整理すれば、大体驚愕の結果が出るが、慣れれば今度はその結果を自分の望む数値にするにはどこの数値をどのように改善すればいいかが見えてくる。
■ロジックが正しくても利益は出ない
7.ロジックが正しくても利益は出ないので、正面突破以外の方法を常に考えること。
■世の中には会社がたくさんあるという現実
8.世の中には会社がたくさんあるので、多くをそこから学んでお手本にすること。特に成功例よりも失敗例からの方が多くを学び取ることができます。
■挫折から立ち直る方法は挫折することでしか得られない
9.挫折から立ち直る方法は挫折することでしか得られないため、失敗は早めに、そして派手に経験しておくこと。みんなが当然できていることができていないというようなレベルでの挫折が最もキツイので好ましい。起業したいという今の段階で挫折経験がないのであれば、もうやめておいた方がいい。おそらくは失敗せず、そして挫折しない才能があるかもしれないので、既存の企業を大きくするのに向いているはず。がんばって他社の社員になってその企業の中で昇進し、ゆくゆくはトップに上り詰めて乗っ取る道を選びましょう。

